罪悪感を諦める

アオ

「結婚して子どももいるのに他の男性を好きになってしまった」

……という罪悪感が剥がれるまで1年かかりました。

その間、夫の悪いところばかりが目について。

「そんな人だから私が他の人に心変わりするのは仕方がない」と、自分で自分を擁護していたのです。

だから私は悪くないって。

罪悪感に苛まれながら葛藤していました。

サクさんは元々、結婚と恋愛は別という持論のある人で、以前から奥さん以外の女性と体の関係があったりするのでサバサバしたもんでした。

私は夫ひとすじだったし、大恋愛の末に人生を変えた波乱の結婚だった上。そもそも夫との性生活を充実させる目的でマッチングアプリに手を出した訳で。

まさか、こんな事になろうとは。

想定外過ぎる展開だったのです。

とはいえ罪悪感があるからと言って「好き」は止められませんでした。

それどころか、どこまでも気持ちが深く強くなって、今だって進行中です。

そんな中、少しでも頭を整理したくて常識の歪みや制度の理不尽さなど、今までスルーしていたことを考え直しました。

世の中は矛盾だらけで、考えたらおかしな事を常識として刷り込まれている事にも気付きました。

サクさんの存在は今まで知り合った誰とも違って、親や子どもより近くて、本当に「この人しか」いないのです。

この感覚は常識の枠から外れています。

サクさんへの思いは「自分であること」をやめられないのと近い気がします。

やめるには死ぬしかない。

本当にそういう感じ。

まだ死ぬわけにいかないので、罪悪感を持つことを諦めました。

罪悪感に苦しんだって状況は変わらないんだから、エネルギーの無駄。

そんなこんなで今があります。

久々の恋愛に浮かれている訳ではないのです。

その時だけの浮気心で一緒にいる訳でもないのです。

そして「そんな縁もあるんだね」と知ってくれる人や解ってくれる人を1人でも増やしたくて、私はこのブログを書いています。

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