サクさんの所から帰る前日、私は泥酔してスマホを落としました。
我ながら、よく気付けたし交番に届けに行けたね、と思います。
記憶がブツ切れで全く事の流れを覚えていない。
(しかも脚がアザだらけ…帰り道に何があったというのか❓)
気付いたらお宿に迷いながら帰る途中で「やっちまった〜〜」と途方に暮れました。
宿のドアは電子ロックキーです。
何とか番号を覚えていたから良かったものの、それもスマホの中。
覚えてなかったら部屋にも入れなかった。
宿の管理人さんの連絡先だって分からない(コレは警察の人が調べてメモを持たせてくれた)。
私の仕事はスマホがないと成立しないし、帰った次の日から仕事あるし、依頼者と連絡も取れません。
あ〜あ……と思ったけど何故かスマホが戻ってくる気がして、そんなに落胆はしなかったんです。
だけど帰るのは翌朝10時。
時間は差し迫ってる。
でも何故か大丈夫な気がした。
私、今のスマホにかなり愛着があって大事にしてます。
あの子が私の元からいなくなる訳がない、という根拠のない自信。
サクさんとだって、もちろん連絡がつきません。
翌朝、荷物を引き取りに来る約束をしていたから、それだけを頼りに帰り支度をしていました。
そしたら翌朝。
7時くらいにピンポンが鳴って。
管理人さんがわざわざ、スマホが警察に届いてると伝えに来てくれたんです❗️
ほら、やっぱりね〜〜って感じ。
そしてサクさんも時間通りに来てくれた。
ひとこと目が
「100回くらい電話した」でした。
心配かけてしまった。
その日は物凄い豪雨で至る所で道路が冠水し、交通渋滞が酷かったらしい。
サクさんは私に、時間通りに着けないと思うから玄関に荷物を置いて先に出発して欲しいと伝えたかったそうで。
そんな事とはつゆ知らず、約束の時間に合わせて待っていた訳で。
だけど予定通りサクさんと会えたし時間ギリギリの中、渋滞なのにスムーズにタクシーもつかまりスマホは無事、手元に戻り。
履歴を確認したら確かにサクさんから通知がたくさん入っていた。
空港までの道が冠水してるらしいと聞いたけど至って順調に到着し、アイスを食べる余裕すらあり。
いつも通り東京に帰る事が出来ました。
この日に限らずサクさんと一緒だと流れるように物事が運ぶ。
障害の方から避けてくれてるみたいに何も滞らない。
目の前の現実のみならず、目に見えない気付きや変化も猛スピードで起こってる。
多分、離れている間も進んでる。
サクさんと出会ってから、薄皮が剥がれるどころかバナナの皮を剥いたみたいにベロン、と自分らしさが剥き出しになりました。
もう元には戻れません。
自分全開で行くしかないし、きっとそのために出会ったんだと思う。
その先に何があるのか。
まるで見当つかないけど。
怯まず自分の純度を高めていこうと思います。