その後。
膣ケア講習の中で知った「性を解放する」ヒーリングを講師に紹介していただき受ける流れとなったのでした。
「脳イキ」を体験できるというそのヒーリングで、夫とのセックスを充実させるコツが見つかるかも、という期待がありました。
私はその時点では本当に夫を愛していたのです。
話は逸れますが。
私は昨年の1年間まるっと、謎の体調不良に苦しんでいました。
最重症の喘息、体の重怠さ、手指の関節痛、足の痛み、腰痛…とにかく無気力で動けず、一日中寝たきりの日もありました。
ボディケアの仕事をしていましたが、それどころではなくなりました。
それまでパワフルに動き続けてきただけにショックが大きく、ずっとこのままだったらどうしよう…こんなんじゃ生きていても意味がない、と思ったし、毎日不安で仕方がなくて。
自分が自分じゃない感じ。
動けない恐怖。
無気力の情けなさ虚しさ。
たまたま、まとまった額のお金が手元に来た事もあり、私は体調不良をなんとかするため、ありとあらゆる事をしました。
足ツボ、矯正靴、サプリメント、補正下着、ウォーキング、鍼治療、マヤ暦、ヒプノセラピー、浄霊、チャネリング、スピ系セッション、宝石…ざっと思い出しても、こんな。
もちろん病院にも行き、嫌だけどステロイドも使い。
何とか快復したい、落ちた気持ちを持ち上げたくて必死でした。
あらゆる事をやり、追い詰められた状態での「性の解放」ヒーリングでした。
もう後がない、と崖っぷちで受けたヒーリングは効果絶大でした。
呼吸を意識するだけのシンプルなものでしたが、私は自分の中に大量の砂粒みたいなネガティヴなエネルギーが詰まっているのを体感したのです。
私と共鳴したヒーラーさんは嗚咽しながら「もう人のために生きるのはやめてください、自分のために生きて下さい!」と泣きじゃくりました。
私は自分の体感がショック過ぎて泣けませんでした。
衝撃でした。
今まで自分を変えるため、自分と向き合いまくってマインドを整えてきたのに。
体にはこんなにネガティヴが蓄積してた。
まるで浄化出来てなかった。
常々、心と体は繋がっていると感じてきましたが。
心と体は同じなんだとその時気付いたのです。
心は解消したつもりだったのに、ネガティヴなエネルギーはずっと体に蓄積されたままだった。
愕然としました。
頑張って向き合ってきた今までは何だったのか、と。
短時間のヒーリングで衝撃を受けた私は、すぐに創始者の講習を受ける事に決めました。
次のヒーリングの予約も即入れました。
講習では、男性と女性の講師ペアに学びました。
性の悦びが生命力に繋がっていること、オーガズムの仕組み、日本の性の抑圧、子宮で感じるという事、本来の姿で地球と繋がるという事……などの話を聞き、これまた目から鱗がボロボロ落ちました。
中でも「セックスは複数の相手とするのが太古からの日本の自然な風習。1人だけに制約するのは不健全」という説は衝撃でした。
結婚してから一度も余所見をしなかった私は講習の帰り際、初めて「マッチングアプリでもしてみようかな」という考えが湧いたのです。