どん底

サク

アオとのコミュニケーションは日々取り続けているので、微妙な変化でも大抵は気がつく。
出会った頃よりアオの波動をしっかり感じ取れるようになってきたとも思う。

先日アオが書いた通り、ある朝突然、彼女は不調を訴え無気力状態になった。

その1週間くらい前から実は少し変な感じはしていた。

いつもなら、こんなテーマでブログを書こうかなどと相談が来たりするのに、それがぱったりと途絶えてしまっていた。

常日頃から、彼女は1人で仕事を抱え込みがちで、心労がたたると無気力に陥りやすい…そんな傾向があるとは感じていた。

嫌な予感は的中し突如、完全な無気力状態になってしまった。

やっぱりか…と思ったが、後悔先に立たずだ。

僕にも無気力になった経験は何度かある。
それは「鬱」の状態と似ている。

僕には過去に付き合った女性が鬱になり苦しんだ経験があった。

どん底になった時は何を考えても、考えさせてもダメで、他者から励まされるのも辛い。
自暴自棄の時は何を考えても悪い事しか浮かばない。

彼女と関わる中でいろんな失敗を繰り返し学んだから、よく解っているつもりだ。

アオには最短距離で立ち直って欲しいと思った。

こういう時は見守るのが一番だと思う。
見守るためには相手の人間力や生命力や底力を信じられないと出来ない。
だから、ひたすら信じ、願った。

そうは思いつつも、僕自身もネガティブに引っ張られた。

やっぱりツインレイじゃないのかも。
これがサイレントの始まりになるのかも。

もうダメかも。
ダメになったらどうしよう。
また1人になるのか。
また適当に自分を楽しませ偽りながら生きていくのか。
…などと考えてしまう。

だけど、もしそうなっても僕はアオを嫌いにはなれない。
何があっても彼女を憎むことは出来ない。

もしダメになっても、アオを愛する気持ちは変わらない。
ならば、覚悟を決めておこう。

落ちた彼女からどんな発言が飛び出すか分からない。
何を言われてもそれを受け入れようと思った。
ダメな時も愛せないのなら、本物の愛ではないと思う。

そんな風に考え、腹を括った。

アオは丸1日不調のままだった。
次の日も最低限の会話しかせず2日目が過ぎていった。

3日目の朝、起き抜けにアオの波動が変わったような気がした。
でも気のせいかもしれないので、ただただ待っていた。

午後、確実に波動が変わったのを感じた。
そして彼女からも快復を告げるLINEが届いた。

車を運転していたが、そのメッセージを読んで涙がこぼれた。本当に良かったと感じた。

アオのどん底期間は僕にとってもかなりタフな時間だった。

誰かと深く繋がることは喜びに満たされる反面、ネガティヴに陥るととんでもなく強力に引っ張られることを痛感した。

完成された人格が2人揃って、ツインレイの統合は終了すると聞く。
まだまだ僕達はそこから程遠い場所にいるに違いない。

とにかくアオは快復した。

「ツインレイノートの最終回に一体何を書けばいいのか❓」

…という悩みを回避する事ができて、僕はホッとしている。

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