理解者が欲しい

サク

その後、出会いのグループは問題が減り手もかからなくなったが、ブログの方は完全に壁にぶつかっていた。

ブログは立ち上げ当初、セックスの問題提起で共感を得られそれなりの反応もあったが、直近では満足する結果は得られていなかった。

ブログは時間と共に目的が変化していた。文句ばかりでは何も進まない。批判ではなく、性に前向きにならないと現実は変わらないのだ。自己満足のブログから、性の価値を再構築しようと目的が変わっていた。

「どうやったら変えられるか?」を必死で考えた。

書けば思いつくかもと、焦ってブログもリニューアルしたりしてみた。状況を積み上げ、多角的にセックスのメリットを語ってみたけど、やっぱり反応はさっぱりだった。

話に核がないからダメなのは書く前から分かっていたが、その核は書いても見つけられなかった。

自分に何かが足りない。
核になる何かが分からなかった。

そこでふと思った・・・。

自分の理解者が欲しいと。

客観的に自分に足りないものが知りたいから、同性より女性が良い。

具体的な理由はないけど、そんな直感が走った。

指南グループへの情報提供で、マッチングアプリなどを見回ることが多かったので、よし自分もアプリで!理解者を探してみよう!と思った。

そう思いながらマッチングアプリを見回っていると、不意にひとりの女性から足跡がついた。

こういう場合、だいたいは裏風俗や個人売春の誘いがほとんどだが、アカウントを見るとそうではなさそうだった。

早速連絡してみると、向こうからも直ぐに返事が来た。

「何をしているときが楽しいですか?」

いきなりの質問に戸惑った。
しかも自分が言いそうなセリフだった。。。

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